読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

夜行性🌙サナトリウム

大阪在住のオジサンが戯言、譫言、寝言の数々を綴ります。

『Mr.Children全217曲中から選ぶ神曲ベスト10!』

 ミスチル全217曲から選ぶ神曲10選!【要チェックだっ!】

f:id:robin4811:20170217170224j:plain

当ブログ著者紹介

旅寅

ライター

旅寅

元風俗店主という経歴を持つ大阪在住の43歳。はてなブログ「夜行性サナトリウム」にて発表した「元風俗店オーナーが書く」シリーズが、はてなブックマークの総合ランキングで1位を記録したことをきっかけに、本格的にライター活動を開始する。2016年、カクヨムにて発表した「造花~愛しき嬢との3年間~」がカクヨムエッセイコンテストの最終選考に残るなど、精力的に活動中。

※筆者コラム、連載中。

work-mikke.jp

☝今回はデリヘル嬢の稼ぎです。

ミスチルの隠れた名曲を、一挙放出!!

当ブログではもう何度も触れておりますが、僕が邦楽のアーティストで『天才だ』と確信する唯一無二の存在がMr.Childrenのボーカル、桜井和寿さんです。

いや、聴き手から見て才気に溢れる人なんて、そりゃ何人でもいるんですよ(歌の上手い人も然り、ですね)

旅寅が邦楽のソングライターとして桜井さん以外に『凄い』と唸ったのは、中島みゆきや尾崎豊、THE BOOMの宮沢和史、ユニコーンの奥田民生、BUMP OF CHICKENの藤原基央やaiko、宇多田ヒカルに椎名林檎、鬼束ちひろに竹原ピストル等・・・・。

正直、数えればキリがないほどです。

夜空には、きら星のごとく色んな色彩が溢れてるんですね。

でも現在、43歳(既婚・男)である僕の『最深部』にまで深く、深く刺さるのは、やはり桜井和寿でありミスチルだけなんですね。

25歳の時にも、35歳の時にも——。

僕の胸に、えぐるように突き刺さったのは、ミスチルの楽曲だけでした。

(この人は異次元だな)

桜井さんの才能に、半ば呆れたことが何度もあります。

遥か高みにいる、まさに憧れの存在——。

でもね、それだけじゃないんです。

ミスチルの楽曲がこうも僕の胸に刺さる理由は、桜井さんの才能だけじゃない。

(桜井和寿が同じ時代を生きる、同世代の『等身大の男』だからかな?)

・・・そう思うと、憧れの存在も、身近に感じるでしょ?

『オジサンキラー』

その昔、ドリカムが

『うれしい!たのしい!大好き!』

『うれしはずかし朝帰り』

 を発表した頃——。

世の若き女子たちは、吉田美和さんの描く、

『超絶等身大の

 リアルで可愛い歌詞』

に震度7で揺さぶられたものですが、僕がミスチルの楽曲に揺さぶられるのは、それと同じ理由かもしれません。

桜井作品の最たる特徴は、多彩な曲調もさることながら、とにかく大人の男性が歌詞に『頷ける』ことです。

例えば、名曲『花』。

 

同年代の友人たちが

家族を築いてく

人生観は様々 

そう、誰もが知ってる

悲しみをまた優しさに

変えながら生きてく

 

『花』を初めて聴いた時は、イントロのコード進行の妙もさることながら、この歌詞に衝撃を受けました。

(悲しみを優しさにか…)

当時はちょうど、旅寅も青年から大人への変換期。

結婚して縁遠くなってゆく仲間に、焦りや寂しさを抱えていたところでした。

更には『フェイク』。

 

言ってしまえば僕らなんか

贋で作ったまがい物です

すぐにそれと見破られぬように

上げ底にして暮らしています

 

当時、僕は風俗店を経営する、綱渡りのような暮らしの中に身を置いていました。

そんな時に耳にしたこの歌詞に、

(確かに周囲には焦りなんて見せずに『上げ底にして』暮らしてるよな)

と、苦笑したのを今でも覚えています。

そうです、もう皆さん、お分かりですよね??

何を隠そう、桜井和寿は『オジサンキラー』なのです!!

彼ほど『大人の男の気持ち』をリアルに代弁できるアーティストは他にはいない。

 

尾崎豊が生きていればあるいは・・・。

藤原基央が今後歳を重ねればあるいは・・・。

 

・・・否、それは人それぞれ、作り手の個性であり、聴き手の感性ですよね。

 

間違いないことは、僕にとって、桜井和寿は唯一無二の並ぶものなき存在であり、Mr.Childrenは人生最良の音楽だということです。

ただね・・・。

ぶっちゃけ、そんな人は僕以外にも無数におりますわね(笑)

Mr.Childrenの素晴らしさ、桜井和寿の天才は、もうすでに他のファンや書き手が『これでもかっ!』と書き尽くしているので、この辺にしときましょう。

では、とりあえず、ベスト10を発表する前に・・・。

一体、今に至るまでミスチルが何曲の楽曲を発表してきたのか、Wikipediaにて調べてみることにしました。

作品の総数は?

シングル 36枚

最古1992年8月発売 

『君がいた夏』

最新2017年1月発売 

『ヒカリノアトリエ』

 

配信限定シングル 6枚

最古2008年11月発売

『花の匂い』

最新2014年 5月発売

『放たれる』

 

オリジナルアルバム 18枚

最古1992年5月発売 

『EVERYTHING』

最新2015年6月発売 

『REFLECTION』

 

ベストアルバム 4枚

最古1996年1月発売 

『LAND IN ASIA』※アジア地域向け

最新2012年5月発売 

『Mr.Children2001ー2005【micro】』

『Mr.Children2005ー2010【macro】』

 

Wikipedia調べだと、作品数的にはこのような感じになるようです。

そして肝心の曲数ですが、な、なんと・・・

 

217曲

 

となっております!

こっ・・・これは圧巻ですね。

ちなみに、かのビートルズが残した楽曲数(公式)が213曲と言われており、ミスチルは曲数においては「あの」ビートルズを凌駕したことになります。

しかしまぁ、もう18枚もオリジナルアルバム出てるんですね~。

個人的な最愛聴盤アルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』が発売されたのなんてつい昨日のように感じておりましたが、もうあれから17年経ちましたか(汗)

そりゃあ、俺も歳食うはずだワイ。

さて、ところでちょうど話が出たついでに、アルバムに関しては触れておきたいことがあります。

これは今回、曲のチョイスをしてから気付いたことなんですが、僕の『ミスチルベスト10』は非常に偏っておりまして、下記、計6枚のオリジナルアルバムからは、ただの1曲も選出がありませんでした。

 

『シフクノオト』

『I ♥ U』

『HOME』

『SUPERMARKET FANTASY』

『SENSE』

『[(an imitation) blood orange]』

 

勿論、全部持ってるし、聴き倒したんですよ。

ただ、正直この時期のミスチルは僕にはあまり刺さりませんでした(最新アルバムの『REFLECTION』で一気に熱は戻りましたが)ま、誰にでもそういうの、ありますよね?ファンだからといって闇雲に(ずっと最高!)ってわけじゃないと思うのです。

合う、合わない、は、あって然るべきだと。

とはいえ『シフクノオト』に収録されている『掌』や『くるみ』、『HOME』に収録されている『彩り』、『[(an imitation) blood orange]』に収録されている『常套句』なんかは、ほんとに迷いました。

最新シングルの『ヒカリノアトリエ』もメチャメチャ好きですしね。

そんな葛藤をグッ押し殺し、無理矢理選んだ10曲ですからして、皆さんはこの記事、信じちゃダメですよ(笑)

『僕のボツアルバムが誰かのベストアルバム』

なんてことは普通にあると思うので、特にこれからMr.Childrenを聴き始める方は、とりあえず全部聴いてみて下さいね♪

それではいってみましょう!

 

私、Mr.Childrenと

桜井和寿を

心から敬愛する

ライター旅寅が、

売れた、売れなかったや、

知名度などは

一切気にせず、

独断と偏見だけで

チョイスする

『ミスチル 

オールタイム

ベスト10!』

 

本編、ようやくスタートです!!

※所々、映像あり。

 10位『クラスメイト』

www.youtube.com

4rdアルバムであり、Mr.Childrenが大ブレイクを果たした名盤中の名盤『Atmic Heart』からのナンバー。オープニング曲である『Dance Dance Dance』とどちらを選ぶか非常に迷ったのですが、思い入れに負けてこちらをチョイス致しました。

彼氏がいる『元クラスメイト』との女性との、禁じられた恋の曲なんですが、桜井氏が歌えばそこにゲス感などは皆無です。

ミディアムテンポのアダルティなメロディに乗せ綴られているのは、切なさと熱情の狭間で揺れる純な男心——。

この曲と詞のギャップがまた、『クラスメイト』を名曲たらしめる要素となっとるわけですね、はい。

 9位『デルモ』

13thシングル『Everything(it,s you)』のB面に収録された異色の名曲。

モデル業界に生きる妙齢の女性の焦りや切なさ、想いを綴ったとんでもなく個性的な歌詞と、ジャズっぽい、超オシャレな曲調が特徴です。

 

いつも自己管理、

ダイエット、睡眠不足、

華やかなようであって、

死んだ気になりやってんだ

 

赤裸々に歌われる一流モデルの本音。

順風満帆、周囲から羨望の眼差しで見られる彼女も、そろそろ30歳。

東京⇔パリをいったりきたりした20代の終わりが見えた今、女性として、モデルとして、これからどうあるべきか——。

よくもまぁ、こういう歌詞(物語)が出てくるもんですよね(笑)

まったく、呆れるほどの才能です。

この曲には途中、歌詞に合わせた急激な転調(子守歌、というキーワードに合わせて)があるのですが、またそれがセンス抜群なんですよ、いや、マジで。

ただ、歌詞の末尾にある芸能人の名前が出て来ましてね。

それがあって僕はあまりカラオケでは歌いません。

ちょっと恥ずかしくて・・・(笑)

8位『また会えるかな』

10thシングル『名もなき詩』のB面に収録されたミディアムテンポでポップな名曲。発売当時、TVCMにも起用されていたこの曲を、僕はA面の大ヒットナンバー『名もなき詩』よりも遥かに好きになってしまいましてね。

カラオケで歌う都度、

『何?その曲?いい曲だけどミスチルなの?知らんわ~』

と友人たちに言わせたものです(笑)

どんな曲かと問われれば、もう、ほんっっっとに『ミスチルっぽい曲』。

(好きなあの子と次あった時はこうしてああして・・・ムフフ・・・)

という妄想をまとめたような歌詞と、非常に呑気で温かいメロディーが心地よいこのナンバーこそが『ミスチルの隠れた名作ナンバー1』と言えるかもしれません。

ちなみに、この曲と9位の『デルモ』を同時に聴きたい方には

14thアルバム『B-SIDE』

が超お勧め!

何せ、ミスチルのシングルのB面ばかりを集めたアルバムですから(笑)

必聴デス!!

7位『my life』

www.youtube.com

僕が好きなミスチルは、基本、『Atmic Heart』以降、桜井氏が覚醒した後なんですがね、初期のミスチルの作品でも、この曲だけは・・・物凄く好きなんです。

失恋ソングなんですが、失恋ソングと思えないほど、ポップに歌われておりまして。

そんな明るい曲調もさることながら、歌詞がまためちゃ可愛いのです。

 

いいことばっか

あるわきゃないよ

それでこそmy life

 

なんて謙虚でタフな男なんでしょう!(笑)

ミスチルの初期作品には『抱きしめたい』とか『星になれたら』等、他にも名曲はあるんですが、それらは男の『優しさ』とか『純粋さ』ばかりがクローズアップされていて、飽きるんですよ。

オッサンは綺麗なものばかりを求めて音楽を聴くわけじゃありませんからね、そういうキラキラした言葉だけでは物足りない。

でも、この曲はね、多分、桜井さんが『脱皮』の途中に書いた曲なんですよ。

初期の桜井氏にプロデューサーだった小林氏が

 

『優しいだけの男なんて誰も求めてねぇよ』

 

と言ったのは有名な話ですが、まさにこの『my life』には、人生の無情や憂いに対して『それでこそmy life』と向き合う、強い男性像が垣間見えます。

(あ、この人、もうじき一皮むけそう・・・)

的な雰囲気が充満している楽曲・・・とでも申しましょうかね。

ま、とにかくそれまでのミスチルの楽曲から微妙に物語が変化を始めたのが、この『my life』なのです。ちなみに、この曲がトリを飾っているのが3rdアルバムの『Versus』なんですが、次のアルバムがあの超大ヒットアルバム『Atmic Heart』ですから、この間のミスチルの作風の変化には強烈なものがあります。

『桜井和寿覚醒前夜』とでもいうべきこの『my life』、聴けば大好きになる人、かなり多いと思いますね。

6位『つよがり』

www.youtube.com

彼らの9thアルバム『Q』に収録されているこの曲には、今までほんと、光が当たってないと思います(アルバムも込みで)

でもね、これほど素敵なラブソングを、僕は他に(ミスチル作品以外で)聴いたことがありません。

世の、可愛くなれない大人の女性諸君、即座にこの曲を聴きましょう!

この『つよがり』は、自信なさげな脆弱な男が、愛する女性に向かって珍しく力強く歌う『素っ裸の曲』なんです。

 

凛と構えたその姿勢には

古傷が見え、

重い荷物を持つ手にも

つよがりを知る——

 

もうね、冒頭部分から桜井節全開です。

その女性が古傷を抱えながら、強がりながら生きていることを見抜いてるわけですね。付かず、離れずの関係である2人——。

そして脆弱な彼は、当初こう綴ります。

 

蚊の鳴くような、

頼りない声で、

君の名前を呼んでみた

 

そして曲の〆において、男は意を決してこう言います。

 

たまにはちょっと、

自信に満ちた声で、

君の名を叫んでみんだ(中略)

そしていつか僕と、

まっすぐに向き合ってよ、

あるがままで、

つよがりも捨てて

 

ピアノの伴奏に合わせて歌われるこのバラード。

もうね、歌唱力のあるあなたが上手に歌えば、大人女子は感動しちゃうこと、間違いありません!

5位『幸せのカテゴリー』

300万枚以上売れた6thアルバム『BOLERO』に収録された、ポップなんだけど、歌詞の物語はもの悲しい曲。

『BOLERO』はバランスの悪いアルバムで、

 

『Tomorrow never knows』

『everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-』

『【es】~Theme of es~』

『シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~』

『Everything (It's you)』

 

と、大ヒットしたシングルがこれでもかと収録されている一方、その隙間に、かなり挑戦的で尖がった作品も挟まれております。

『BOLERO』と対になっているといわれる1枚前の傑作アルバム『深海』からこぼれたようなその個性的な数曲が、ひねくれ者の私、旅寅に刺さりまくったことはいうまでもないわけですね、ハイ(笑)

この曲は、別れる女性に対して歌った曲なんですが、いわゆる『失恋ソング』では全くありませんでね。カラッとサバサバ・・・みたいな、まさに『決別宣言』的な曲となっております。要は『冷めた』ことを自覚した2人が別れるべくして別れるに際し、その男側の気持ちを表現しているわけです。

 

陽の当たる場所に続く道、

違う誰かと歩き出せばいいさ

恋人同士ではなくなったら

君のいいとこ

ばかり思い出すのかなぁ、

当分はそうだろう、

でも君といるのはコリゴリ

 

普通、別れの曲というのは、『主観的な悲しみ』を謳うものなんですが、この曲は全く逆で、『男女の倦怠』を俯瞰的に、客観的に描いております。

まさに『桜井和寿ならではの名曲』と言えるでしょうね。

 4位『Image』

どれくらい目を

つぶっていたろう?

君を想い浮かべながら

その笑顔がその全てが

僕だけの楽園

 

冒頭部分のこの歌詞を読むだけで、この曲が名曲だというのは伝わると思います。

アルバム『DISCOVERY』の〆を飾るこの曲は、始まりこそアコースティックな弾き語り調で始まるシンプルバラードですが、途中から雰囲気が一変、激しいバンドサウンドとオーケストラが加わる壮大な曲となりまして・・・。

曲調も、メジャーコード主体のスタンダード狙いでなく、フラットコードなども入ってきます。そして歌詞も、特定の女性へのラブソングから、人間や人生の本質をえぐるようなものへと移り・・・。

うん、もうね、まさにこれが桜井和寿なんですよ!

それを是ととるか、非ととるかによって、評価は変わるんでしょうが、ジョン・レノンの『イマジン』レベルの、万人ウケするスタンダードナンバーになってもおかしくないこの王道バラード曲で、桜井氏は惜しむことなく『道を逸れる』のです!

 

飛び降り台の上、

僕らは否応なく

背中を押され、

落ちていくんだ

溺れそうな魂 

水しぶきをあげて

息絶え絶え水面を掻くけれど

 

『自分だけの楽園だ』とまで称した愛する女性に対してのラブソングかと思いきや、まさかまさかの『溺れそうな魂』です!

初期の『抱きしめたい』を歌っていた頃のMr.childrenなら、多分、彼女へのラブソングに終始したであろう『Image』は、覚醒した桜井氏によって『人間や人生への賛歌』になったのです。

そして、この曲はこう〆られます。

 

楽しく生きていくイメージを

膨らませて暮らそうよ

この目にうつる全てのことを

抱きしめながら

 

いやぁ・・・たまらんわ、マジで。

 3位『渇いたkiss』

前述しましたが、この曲が収められているアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』は、僕にとってのミスチルの『最高傑作』です(ちなみに2位は『深海』、3位は『REFLECTION』です)なぜかといえば、この『渇いたkiss』以外にも最高の楽曲が詰まりに詰まっているからです。

 

アントニオ猪木の『1、2、3、ダァ~!!』をヒントに生まれたのであろう

『one two three』

桜井さんが近年最高の邦画『GO』に触発されて書いたという

『youthful days』

 女性器を連想させる『アレが僕を締めつけた』という歌詞も見事な

『ファスナー』

 

更にこのあとの2位の曲と・・・

その辺のベストアルバムも真っ青なクオリティです。

気が向いた方はぜひ、聴いてみてね。

んでこの『渇いたkiss』、どんな曲かと言えば、これも5位の『幸せのカテゴリー』同様、ミディアムテンポでアダルティな別れの曲なんですが、あっちと大きく異なるのは、こちらの『僕』は相手の女性と『別れたくない』と思っているわけです。ところがもう相手の気持ちは違う男に向いていて、取り返しがつかないほどに離れてしまっている。そして自身もそれに気付いていて、もはや別れは不可避——。

 

君が最後の答えを

口にしてしまう前に

『渇いたkiss』で

塞いでしまう

それで何とか今を

凌げればいいのに・・・

 

いやぁ、切ないですね。『渇いたkiss』というのは(相手の自分への愛が干からびているからkissもおざなり)という表現なんですね。そして歌詞は続きます。

 

いつからか君は取り繕い

うかつにも僕は嘘を見破り

 

嘘を見破ったことを『うかつにも』というあたり、彼の男心が滲んでいます。

そしてこの作品はこう〆られるのです。

 

ある日君が眠りに就く時

誰かの胸に抱かれてる時

生乾きだった胸の

カサブタが剥がれ

桃色のケロイドに変わればいい

時々疼きながら

平気な顔をしながら

 

『生乾きだった胸のカサブタ』というのは、自分を振って新しい男へ走ったことで君も少しは自分を責めただろう、そしてその心の傷は、心置きなく次の彼と愛し合うようになっても、生乾きのカサブタになって残っているだろう、いや、残っていて欲しい、という『元カレ願望』なんですね。

そして君は平気な顔をしているかもしれないけど、その傷跡は、カサブタが剥がれて、桃色のケロイドになって、時々は疼くでしょう?という妄想・・・。

つまり、これはフラれた男の『一矢報いたい』とか『痛みとして残りやがれ!』という物凄い負の感情なわけです(笑)

俺は、君にとっては取るに足りない男になったかもしれないけど、でもせめてそのくらいの傷は与えていたと思いたい——。

それを桜井さんが表現すると、こんな素敵な歌詞になるわけですね。

 だいたい『カサブタ』とか『ケロイド』とかいう個性的な歌詞(アイテム)をこうも違和感なく歌に折りこむのは、歴代の邦楽のソングライターでも、大江千里さんと桜井さんくらいだと思います。

『稀有』というよりは『唯一』に近い才能ですね。

『渇いたkiss』必聴です!!

 2位『蘇生』

www.youtube.com

発表された当時はアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』の中の1曲にすぎなかったこの曲には、当時もその後も幾つかのタイアップが付きました。

それもそのはずの名曲で、僕は最初に聴いた時

(こりゃシングルカットして100万枚狙ってるんやな)

と思ったくらいですから。

ま、逆にいえばこのレベルの曲が(アルバムの中の1曲)というのがMr.childrenの恐ろしさでもあるわけですね。

さり気にアルバムに収録されとりますが・・・こんなもん、生涯1曲でもできたら奇跡・・・といっていいほどの名曲です。

まずタイトルですが。

『蘇生』って・・・。

どんだけ素晴らしいセンスやねん(笑)

『蘇生』というのは(死にかけて生き返る)というより、この曲の場合は『何度でもリスタートは切れる』という意味だと思います。

 

でも何度でも何度でも

僕は生まれ変わってゆく

 

そうサビでリフレインされるこの曲の曲調は、まさにミスチル。

『シングル向け』の、『イノセントワールド』的な『王道ポップ』なんですが、その万人ウケしそうな曲もさることながら、とにかく歌詞がえげつないです。

どうえげつないかといえば、

 

アジアの極東で

僕がかけられてた魔法は

誰かが見破ってしまった

トリックに溶けだした

 

これは・・・深いですね。

ネット上で、この部分の歌詞をどう解釈するかの自論が沢山見受けられますが、僕はシンプルに(日本の「普通」や「常識」の概念なんて、作られた幻想だよ)と捉えています。

その後に続く、

 

誰も知らない景色を

探す旅へと出ようか

 

は(流されずに自分だけの地図を歩こうぜ)という意味。

要はこの『蘇生』という曲には、

『既成概念に捉われず、限界を定めず、何度でも何度でも生まれ変わろう、自分だけの夢を追い掛けよう』

というメッセージが込められているのではないでしょうか?

そして、この曲の歌詞の秀逸さは、この部分に全て集約されております。

 

叶いもしない夢を見るのはもう

止めにすることにしたんだから

今度はこの冴えない現実を

夢みたいに塗り替えればいいさ

 

遠くを、高くを望んで絶望して諦めるくらいなら、

今の自分を、現実を、足元を、少しずつ塗り替えてゆこうよ——。

(ヨシッ!!明日からまたやるぞっ!!)

ってなる歌詞があるとすれば、まさにコレがその最高峰ですね(笑)

歌とは本来、こうあるべきなのです。

戦後、美空ひばりの歌声に支えられた方が沢山いたように、僕ら空虚な時代の住民は、桜井さんの歌声に何度も救われてきました。

落ち込んだ時、ドライブしながら『蘇生』を聴いてみて下さい。

特に快晴の、空に向かって走るような夏の日に——。

 1位『Starting Over』

www.youtube.com

大ヒットした映画『バケモノの子』の主題歌であり、最新アルバム『REFLECTION』の看板ナンバーです。つまり、ヒットシングル。

(ん?ここまでヒットシングルってB面以外入ってなかったよね?何で10位~2位まで全部マイナーな曲で揃えたのに、1位がこの曲なわけ?)

そう、結構メジャーなこの曲が1位になったことには理由があります。

前置きで先述した通り、『シフクノオト』『I ♥ U』『HOME』『SUPERMARKET FANTASY』『SENSE』『[(an imitation) blood orange]』と、10年近くもの間、僕はミスチルのアルバムに満足しませんでした。

アーティストというのは例外なく、変貌してゆくものです。

その6枚のオリジナルアルバムは、もちろん、他のアーティストのアルバムに比較すれば相変わらず図抜けて素晴らしかったのですが、残念ながら微妙にどれも、僕が求めるミスチルではありませんでした。

そりゃ、中には痺れる曲も混ざっていたのですが、それでも『Atomic Heart』から『IT'S A WONDERFUL WORLD』へと至る6枚があまりにも自分にフィットしていたため、僅かずつ変わっていった作風の変化に付いていけなくなったわけですね。

そういうパターンは、過去に何度もありました。

『ribbon』以降、全く聴かなくなった渡辺美里、『JAPANESKA』以降、全く魅力を感じなくなったTHE BOOM等・・・。

そう、有名な『島唄』でさえ、僕からしたら『もう終わったTHE BOOM』でした。

作り手の変貌に合わせ、聴き手が新陳代謝を繰り返すのはいわば必然です。

ミスチルにハマらなくなった僕は、音楽自体から離れてゆきました。

仕事も忙しく、結婚もし、離婚もし、再婚もし、子供もでき・・・。

ところがある日、ラジオから流れてきたこの曲に、久しぶりの衝撃を覚えました。

 

肥大したモンスターの頭を

隠し持った散弾銃で仕留める

今度こそ躊躇などせず

その引き金を引きたい

 

(何この曲??ヤバい!)

 

アイツの正体は虚栄心?

失敗を恐れる恐怖心?

持ち上げられ浮足立って

膨れ上がった自尊心?

 

(僕らが対峙する怪物は、自分の中の見栄や恐れ、プライドである——)

 

恐らく、『バケモノの子』という作品の主題歌ということで、『モンスター』というキーワードが出てきたのでしょうが、それにしても・・・

 

(やっぱり桜井和寿は掛け値なしの天才やな・・・。ん?も・・・もしかしてもう、新しいアルバム出てる!?)

 

速攻、『REFLECTION』買いました(笑)

そして聴いたその最新アルバムは、僕の中では久々の『大ホームラン』だったのです。

特に『忘れ得ぬ人』なんてもう、思わず記事にしちゃいましたから。

anchan0412.hatenablog.com

ま、そんなわけで・・・

この『Starting Over』は、僕を再びMr.Childrenに引き戻してくれたまさに『恩曲』となったのです。

恩返し要素が含まれている分、『永遠に不動の1位』というわけでもないでしょうが、とりあえず次のアルバムが出る時くらいまでは、首位に据えるつもりです。

1位の理由・・・伝わったでしょうか?(笑)

あとね、細田守氏の映画の出来も楽曲に負けず劣らず素晴らしかった。

去年、『君の名は』が凄いことになりましたが、僕的にはあの作品よりも、遥かに『バケモノの子』の方が上でしたね。

細田守にしろ、『ワンピース』の尾田っちにしろ、俳優の窪塚洋介にしろ、ミスチル好きな人絡みの作品って、無条件に好きです(笑)

ま、『ミスチルを嫌いな人』って、あんまりいないかもしれませんね。

音楽が衰退した時代

CDが売れなくなったのは、そりゃネットの影響も大きいでしょうね。

でも、本当の理由は、良い音楽自体が減ったからです。

 

(昔の曲の方が良かった)

 

そんな書き込みを、それこそネットの至る所でお見掛けしますが、それはひとえに、音楽産業を金儲けの道具にした連中が悪い。

商業主義が食い散らかしたあとに残るものは「斜陽産業」です。

『鵜飼いの鵜』のようなアイドルやしょーもない歌姫が量産され、人の心に根付かない曲ばかりが発売される昨今——。

次の時代に歌い継ぐべき歌を歌う本物のアーティストは、物凄く貴重です。

Mr.Childrenには、これからも、まだまだ頑張ってもらわなければなりません。

BUMP OF CHICKENの藤原基央など、後継者と呼んでも差し支えない才能も出現しましたが、もっともっと若い子たちの指針になる作品を残して欲しい。

桜井さん、いつまでも健康で長生きして下さいね。

そして次のアルバム、待ち焦がれております。

さて、当ブログ始まって以来の大作記事、いかがでしたか?

以上、旅寅が独断と偏見で選んだ『ミスチルベスト10』でした!

いずれ次に書く大作は・・・

『ガンダム』記事だな・・・(笑)

当ブログ著者紹介

旅寅

ライター

旅寅

元風俗店主という経歴を持つ大阪在住の43歳。はてなブログ「夜行性サナトリウム」にて発表した「元風俗店オーナーが書く」シリーズが、はてなブックマークの総合ランキングで1位を記録したことをきっかけに、本格的にライター活動を開始する。2016年、カクヨムにて発表した「造花~愛しき嬢との3年間~」がカクヨムエッセイコンテストの最終選考に残るなど、精力的に活動中。

※筆者コラム、連載中。

work-mikke.jp

☝今回はデリヘル嬢の稼ぎです。