夜行性🌙サナトリウム

大阪在住のオジサンが戯言、譫言、寝言の数々を綴ります。

会社員に必要な1番の才能

大企業系列会社の腐敗体質

 大好評連載中!筆者のコラム

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 大企業での旅寅

4年間勤めて辞めた直近の会社の人(女性)と、先日ちょこっとLINEをしたんですが、彼女の姿勢に深く感銘を受けたので、日記にすることにしました。

 
僕は、営業が得意です。
 
19歳~42歳まで、3社において営業を経験してきたのですが、例外なく、営業力は示してきたと思います。全国5支店、150人からいる営業マンの中で1位になったこともあるし、若くして管理職にも就きました。
直近在籍していた企業でも与えられた環境の中で最上の数字は叩いていた自負はあるし、店長としても、先代店長時代から比すれば、店舗売上を2倍以上にしました。
 
……つまり営業適性は低くはないはずなんです。
 
でも、世の中なかなか思うようにはいかないもので…。19歳の時に就職した飛び込み型の羽毛布団販売の会社は、倒産しました。24歳の時再就職した教材販売の会社は、企業買収されて名前が変わり事業転換、営業は全員リストラされました。その後、コンビニやデリへルの自営を経て、先述した、直近4年いた企業に入社したのですが、そこは誰もが名前を知る建築系大企業の系列会社だったこともあり、正直なところ就職した直後は、
 
(転職はすまい。ここで定年まで居よう)
 
と思っていましたね。
ところがその会社の社風は…もう芯から腐りきっていました。
 
通常、キチンとした企業に就職したら、当初は契約社員でも後々は業績次第で社員に昇格し、ボーナスも出るようになる…というのが普通の感覚ですよね?
ところがこの『社員』というのがクセモノで……
その大企業『本体』の社員制度が全ての社員に適応されるわけじゃなく、僕ら中途で入った営業は、望んだわけでもいないのに転勤のない『地方社員』に昇格したのです。地方社員にはボーナスがつきません。
企業年金の積み立て等は開始されたものの、契約社員と何ら変わらない年収での社員生活が始まりました。……でもまぁそりゃね…中年の中途社員ですから、贅沢は言えませんよね。
 
僕は、自分でいうのもなんですが、お金にそこまで執着するタイプじゃありません。
車やマンションも現金で買って支払いは一切ないし、歩合や残業で年収はキープしていましたから、ボーナスがないことはそれほど気になりませんでした。
 
ただ、釈然としないことは多々ありました。
 
僕には大量の同期がいました。
大企業が新しい事業を始める時は、大量募集が基本です。
営業、設計、工事等、各部署に配属されていった彼ら彼女らの中で、設計部、工事部の人間だけは、なぜか、僕らが地方社員になった際、早々にボーナス有の社員になりました。
 
要は正真正銘、その大企業の『社員』になったわけです。
 
営業系の生産社員が『動力』であるその企業で、恐らくは僕ら営業の方が遥かに過酷な職務に就いているにも関わらず、なにゆえ非生産社員だけに、母体である大企業の給料体制が与えられたのでしょう?
 
心中は複雑でしたが……ま、これに関してもね、まだ納得できる部分はありましたね。要は彼ら有資格技術者は『人財』で、僕らは『人材』だ、という側面と……あとは、これは大企業ならではなんですが……。
 
大企業の系列企業には、要は大企業からこぼれ落ちた人間が『降りて』くるわけです。社長、専務、役員、部長に次課長、所長に至るまで……頂上付近には派閥争いに負けたか、ロートルになったか、大きな問題の責任を取らされた人間がウロウロしています。中間管理層は、能力のない『本体にはいらない人間』。
そして僕ら系列企業の営業のルールや待遇を作る内勤、つまり『降りてきた』非生産社員達は、当然、生産社員ではなく、非生産社員に有利な待遇や体制をこしらえます。
自分達は何のリスクも背負おうともしないのにね(-_-;)
 
これが、実力主義の営業会社ならね。
 
営業でダメだった人達が、内勤に回ります。彼らは生産社員をバックアップし、営業も彼らを下になんて見ません。
でも、その企業の非生産社員達たるや、営業を見下して、粗を探して評価を得るペコペコバッタみたいな奴ばかり。
融通やアドリブなんて全く効きませんし、口を開けばリスクヘッジ一色。
はっきり言ってしまえば上司と会社の顔色伺って、社内営業で生きてる『寄生虫』揃いでした。
 
各部署が一丸となって助け合い、お客様にあたるチーム、それが大企業……と思っていた僕は、あまりの保身と責任転嫁の企業体質に、どんどんモチベーションを落としていきました。
 
更にモチベーションを落とした要因は、同じ営業職の中にも様々な待遇が入り乱れていたこと。
 
他の系列会社から、上司や先輩として僕らの会社に合流してきた方々は、最初からボーナス有の社員でした。
そこはまだ、納得できますよね?
ところが僕より少し早く入っただけの先輩も、本体の管理職者の息子さんだからかすでに通常の社員で、その先輩より更に遅れて入った先輩も、それほど実績をあげたわけじゃないのに、これまたコネがあるのかないのか通常社員に昇格……。
かと思えば、それと同時期に入った人が延々地方社員だったりして…(笑)
 
(地方でも社員は社員やからええやんかいさ)
 
と思われる方もいらっしゃるでしょうが、大企業のベースですからね。
夏、冬のボーナスのあるなしで、年収は200万円変わってくるわけですよ。
いくらお金を気にしない僕とはいえ、200万円はなかなかでかい……(笑)
とはいえ、個人的にはその時点ではまだ全然許容範囲だったのです。
縁故なんてどこの企業や業界にもあるし、縁故の人は縁故の人で、苦労も我慢もしてましたから。ま、さすがに同じ仕事をしているにも関わらずこうもバラバラなのにはビックリしましたけどね。もうちょい整備しとけよ、と(笑)
ただ、遂に許容範囲を越える出来事が起こりました。
 

退職を決意

 
そんなこんなで、僕らは地方社員でボーナスもないままの2年目を終えたのですが、なんと地方社員から仮に昇格したとしても、その上には更に『なんちゃって社員』があることが発覚したのです!
売上に応じてボーナスがある、という仮社員的な社員。
そしてその上にようやく正式な社員………だそうな(^_^;)
 
 
(なんでこの事業部の、その時期入社の営業だけこんな扱いなん?(笑))
 
 
そして3年目、遂にトドメとばかりに、地方社員営業にとっての重大な死活問題が発生します。僕らの基本給には『調整給』なる奇妙なものが最初から5万円ついておったわけですが、1年ベースの売上が規定に達しなかった者は『調整給カット』という通告が………。
 
……いやね、営業だから、数字があがらなきゃ給料減るのは仕方がないんでっせ?
でも入社してから年単位経過してから、社員には段階があることや、売上に応じて調整給がなくなることを伝えるのは、アンタこれ『就職詐欺』でんがな(^_^;)
しかも配属された店舗によって顧客数や案件数に死ぬほど開きがあるのに、一律同じ数字で区切るんでっか?
んなアホな(笑)(^_^;)
 
5万円も一気に給料が落ちたら………パート感覚で来てる主婦や実家暮らしな独身はともかく、家族持ちには死刑宣告、即退社です。
さすがにこうなると自分の売上を綺麗事なしで確保しなければなりません。
とはいえ店長として、下の給料も守ってあげなきゃならない。
もうバランス考えて案件振り分けるのに必死でしたが、終盤までは部下共々、余裕で安全域だったのです。ところが突然、部下の特大の有効売上が、締め切り2ヶ月前に無効にされる痛恨の計算違いが発生……(-_-;)
一気に余裕がなくなりました。
ただそれでも何とか、結果的にはその有望な部下の給料ダウンも最小限に留まり、僕も〆日3日前にデッドラインをたった6万円だけ越え………。
この時点で僕には、直属の所長から、なんちゃって社員への昇格を推薦する旨が伝えられていました。
なにせ昇格に明確な基準がない企業ですから、全てにおいて『推薦が命』です。
 
(本物の社員を目指すならとりあえずそこへは昇らなきゃならんのかな)
 
と考えていた僕ではありましたが、部下の給料も落としたことだし、至らぬ部分も多い人間です。淡い期待はすぐに捨てました。結局直後、エリア全体の売上が悪い、とかなんとかで、推薦自体を部長が専務に上げなかった、と聞きましてね(笑)期待しないで大正解です(笑)
 
正直ね、そんなこたぁもうどうでも良かったですよね(笑)
それよりも何よりも、給料を来年に繋いだ安堵感で僕はお腹が一杯でしたから(笑)
ギリギリまで体を倒して、転倒するかしないかの線でコーナーを攻め続け、ようやく基準タイムを突破したレーサーの気分、という感じで、フーッ………と深呼吸。
 
(ああ、何とか凌いだか……)
 
ところが………です。
ホッと胸を撫で下ろした僕に告げられたのは、昇格どころか、店長を外れての、しかも他事業部への転勤でした。
 
(……個人的にも店舗的にも実績出したし、部下もギリギリ守ったし、やり方のキモも伝授したし、十分上へも推したよね…?何で俺がこの店どころか、この事業自体から外されるわけ??)
 
今となってはどうでもいいことですが、当時はその情報を次の店長になる部下が先に知っていたことにビビりましたよね(笑)
誰かの悪意に刺されたのか、事業のコンセプトから外れたのかは分かりませんが、いずれにしろ、僕は脇が甘かったわけです。
次の配属先の所長とも話しましたが『今回の人事に私の意思は全く入ってない。何で君が店長外れるのか、私にも分からん(笑)』とのこと。
つまり引き抜きの線も消えた、と………。
 
(どうあれ、お疲れさん、やな、こりゃ)
 
結局、土壇場で1名昇格辞退者が出て、僕はその事業からは外れず、他店に店長として赴任することになりました。辞令を1日2通受けたのはなかなか貴重な体験でしたが(笑)そのぞんざいな扱いに幻滅も最高潮、もうモチベーションは全く残っていませんでした。
 
何せ店長として、営業として、それこそ必死で踏ん張った結果がなぜか『ところ払い』で、しかも飛ばされた店舗は案件の入らなさではかなり有名な店舗ときたもんです。
 
(あの店舗か………厳しいな(-_-;))
 
事実、先年いた営業のお2人は調整給を失い、お1 人はその時点で退社することが決まっておりました。来年には今度こそ僕も、給料を5万落として辞めざるをえなくなるかもしれません。それでもなりふり構わずやれば自分ならできる、という自信と、もうアホらしくてやってられない、という気持ちの狭間で、しばらくは揺れていましたね。何せ妻子持ちです。辞めるなら、違う生き方を掴まなくてはならない。
 
……とはいえ、数字は追っちゃうんですな(笑)悲しいサガです(T_T)
 
どっちつかずの気持ちのまま、営業としての意地とプライドだけで半年間、年間ノルマのペースは守ってしまいました(さすがに退社決めてからの終盤は投げやりでしだが(笑))退社前は毎晩毎晩、今後何をするかを考えたり、調べたり、人に会ったり………落ち着かない日々でしたね。
 
そして、ようやくはっきりした展望を掴んで、退社できることになりました。家族がいるので幾重かに保険をかけた展望で、何かと時間がかかりましたが、ようやく自分らしい生き方ができそうです。これも理解と愛のある嫁と、今まで生きてきた遠回りな道程のおかげです。
 
僕は、4年間大企業の社風に吹かれてみて、心底実感しました。
自問自答とため息の中で月30万円の手取りを貰うことより、安定した年金まで我慢することより。
 
………毎日充実や幸せをかみしめながら、自分を偽らず、自分らしく生きていくべき人間なんだと。ま、振り返れば社会人生活の大半が自営でしたからね(笑)
 
辞めてみて‥‥本当にスッキリしました。
自分でも意外なほど後悔はないし、逆に退社をキッカケに次の展望を掴めたことを、喜んでいるくらいです。多分、僕はもう会社員で生涯を全うすることはありません。自分がいかに会社員に向いていないか、そして日本の会社員に必要なものは何なのか、今回、身に染みて分かったからです。
 
 

会社員に必要なもの

 
 
日本の会社員に1番必要なものは、恐らくは純粋な職務能力ではありません。もちろん、仕事はできるにこしたことはありませんが、要は立ち回りの上手さか(もしくは計算高さ)もしくは『鈍感力』が必要です。
『鈍感力』と書いたらちょっとイメージが悪いかもしれませんが、それは『鈍感な人が有利』ということでは全くなく『我を捨てる、我との折り合いをつける』ということです。それができれば、以下2つの特大メリットが付いてくるわけです。
 
 
  • マイナスな感情やストレスが激減する
  • 敵がいなくなる
 
我を捨てれば、会社の流れや評価に異を唱えたり、不満を持ったりがなくなり、更に人の待遇や環境と自分を比べることもなくなります。
誰に勝った負けたもなく、誰への不満もなく、あらゆる事象を肯定的に受け止められるようになるわけですから、ストレス自体なくなりますよね?
一銭にもならない我やプライドや誇りから自由になれば、付いてくるのは『自然な継続』です。もちろん、それは前提であって、能力や立ち回り力があまりにもなければ、いくら無我な人でも立場は悪化してゆくでしょう。
でもどれだけ能力があったとしても、その前提がない人は、恐らく何度も挫折して転職をすることになります。
会社が悪い、誰それが悪いと、いつまで経っても他人のせいにしての転職太郎。
運良く居心地のいい場所に流れついた人以外は、無限回廊、漂流が続くのです。
多分、自分が転職太郎だと認められないままに、ね。
 
更に無我に近付けば、敵がいなくなります。
そりゃ我がない人は他人とぶつかりようがありませんから(笑)
使いやすいし嫌われないし警戒されない人は、結果、うまく立ち回ることになるものです。
 
もちろん、ひたすら無我なだけでは利用して捨てられますから、能力や立ち回り、言うべきは言い、聞くべきは聞く、というバランス感覚が必須ではあるでしょうね。
スケープゴートにされたり詰め腹を切らされたりしないようにね。
 
改めて書きますが、企業や組織で、会社員として生きるための基盤、前提は、やっぱり『我を捨てること』だと思います。
色香やコネといった強力な前提がない人は特に、です。
 
僕が今回、本格的に会社員に向いてないと実感したのは、要は『無我になれないから』でね(笑)それを学べて、自営の生き方を真剣に模索するキッカケになったわけですから、この就職は本当に有意義でした。
 

 

その人はシレッと言った

 
 
彼女は僕の同期でね、すげぇ美人ではあるけど、色香やオベンチャラで生きるタイプの人じゃない、女性としては不器用な部類に入る人。
口が上手いってわけじゃないけど、お客に誠実で、丁寧で、予算組み力や知識もバランスよく持ってて、生意気にも僕は、
(いい管理職になるだろうなぁ)
って目で見てました(笑)
彼女が配属されて長くいた店は、僕が配属されて長くいた店同様、本当に案件がない店でしてね。途中、案件がまだ多目の店に転勤できて、売上をあげ、店長に昇格した僕と違って、彼女はひたすらしがない店に、イチ営業としていました。
そんな同期は彼女だけじゃなかったけど、
(俺ならとっくに転勤願出してるな(笑))
って環境で、それでもどうにか数字を確保し、給料は落とすことなく踏ん張る姿に、当時から感心はしていたんです。
なかなか大変だろうに、イメージは常に『マイペース』だし、まさか顔に似合わず天然系か⁉とか思ったりね(笑)
 
(立派な資格も持ってるし、配属された店や部署が違っていれば、昇格して店長やなんちゃって社員や通常社員になってもいい人なのになぁ。悔しくないのかな?)
 
殆ど話したことはない人なんだけど、外見は気の強そうな、プライドの高そうな、怖そうな人です(笑)
僕同様、平然としてても内心穏やかではないんだろうな………とか思っていた時、彼女は遂に、そこよりは張り合いのある店に転勤を命ぜられたのです。
僕の退社前です。
 
同期には、沢山、すでに格や待遇を上げてる奴がいます。
僕同様、嫌気が差して辞めた人間も沢山います。
それでもそんなこと、深く考える風は全くなく、彼女がたまに会議とかで口を開く内容は、案件に対することが大半です。
 
(目の前の案件や現場を一生懸命やればいい)
 
そんなスタンスに見えてました。
 
(入社して4年を越えた今、転勤といっても、店長になるわけじゃなし、待遇が変わるわけでもなし、どんな気持ちで働いてるんだろう?)
 
そして先日のLINEで彼女は言いました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

『こっちに来て色々勉強になってるよ』

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
………やられました。
 
 
そのセリフ、何の気なしにあんさんはタイピングしたんでっしゃろけど、ワテには衝撃的でしたわ(-_-;)
 
 
(なるほど、なるほどな………(^o^;))
 
 
それは僕からは絶対出ないセリフであり、会社員としての僕に足りなかったものを教えてくれるセリフでもありました。
 
 
 
明日から、また謙虚に暮らしてゆけそうです(笑)
 
 
 
 
多謝多謝( ;∀;)

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