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夜行性🌙サナトリウム

大阪在住のオジサンが戯言、譫言、寝言の数々を綴ります。

【実録】訪問販売員が出会った昼下がりの人妻達【悪徳営業対処マニュアル】

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訪問販売エトセトラ

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※画像はハイハイ商法

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訪問販売一覧

僕の社会人の経歴のスタートは訪販です。

大阪の北部、西中島~江坂エリアにはいわゆる

【訪問販売・飛び込みの新規開拓営業会社】

が昔も今も乱立していて、それらの企業が扱う商品で有名なものは以下の通りですね。

 

・羽毛布団(一般家庭対象・独身マンション対象)

・家庭用教材(英会話含む)

・浄水器(水素水含む)

・家庭用ソーラーパネル(取付工事含む)

・シロアリ駆除(防蟻工事含む)

・エクステリア(バルコニー等・設置工事含む)

・サイディング【外壁材】等リフォーム(設置工事含む)

 

訪販系有名企業を挙げるなら、何といってもまず筆頭は

【丸〇真綿】

でしょうね。古くは高見山関や郷ひろみ、内田有紀等をTVCMに起用していた、まさに【訪販業界の雄】といった感じ。

 

次に著名なのは、菅原文太、西田敏行などをTVCMに起用していた

【朝〇ソーラー】

か、もしくは小林亜星の作曲した

「パッとサイデリ〇~♬」で有名な

【新〇産業】

か、はたまた、シロアリの

【サ〇ックス】あたりか・・・。

 

ただ、それらよりも遥かに有名なのは、何といってもあのおぞましき

 

「豊田商事」

 

でしょうね。

 

架空の投資話で巨額の詐欺事件を引き起こし、挙句の果てには

 

社長がTVカメラの前で刺殺される

 

という事態にまで至った悪しき前例。

 

豊田商事会長刺殺事件 - Wikipedia

 

そう、あれで訪販のイメージは完全に地に堕ちました。

豊田商事さえなければ・・・

 

・・・ いえいえ、別に悪徳企業は豊田商事だけというわけではありませんでね。

 

昭和30年代~50年代にかけての訪販全盛期。

高度成長で確かにお客様側にも勢いはあったのでしょうが、イケイケの、ヤタゲタな訪販企業群が全国をくまなく蹂躙したのは事実みたいです。

 

特に都市部と、その周辺地域のお客さんは繰り返し繰り返しアタックされていて・・・昭和末期以降にできた後発の訪販系企業には、もはや多大な実りを生む土壌などは全く残されていませんでした。

 

日本中に植え付いた「訪販=悪徳」のイメージ。

 

・・・うん、正しいですね。

本質的にはそのイメージ、決して間違ってはおりません。

 

悪徳営業対処マニュアル

全部がそうだというわけではありませんが、基本的に、頼みもしないのに向こうから物を売ろうと近付いてくる企業からは、商品を購入しない方が良いと思います。

僕がいた訪販会社の布団の売値は1組55万6千円でしたが、原価は数万円だと聞いたことが・・・。ま、そんなことを言えば缶ジュースや缶コーヒーも似たようなもんらしいですが、さすがに額が違いますからね。

では、悪徳企業(が含まれているかもしれない)販売スタイルを羅列してみますね。

 

1、訪問販売型(いきなり家に来ます)

布団・教材・リフォーム等。

 

2、TELアポ後、訪問型(先に電話が来て、来訪の約束をしたら家に来ます)

教材・浄水器・リフォーム等。

 

3、TELアポ後、招へい型(電話が来て、会社に是非1度、と誘われます)

宝石、マンション、結婚相談所、人材スカウト等。

 

4、展示会型(展示会場への誘いがあったり、街角のテナントでいきなり始めていきなり消えたりと、タイプは様々です。サクラを使うハイハイ商法とも呼ばれるタイプもあります)

着物、宝石、健康食品、健康器具等。

 

5、キャッチセールス(呼び込み)型(街で声を掛けられ誘われます)

宝石、美容関連、飲み屋等。

 

対処法

相手にしない、無視する、即座に断るというのが最良ですが、ついつい応対してしまい、断りづらくなった経験があるという方もおられると思います。そういう場合には、どのタイミングでも以下のことを言っていただいたら効果的かもしれません。

 

わたし、ローン通らないんです。

 

全部が全部そうじゃないですが、基本、悪徳風企業の大半はクレジット契約を狙ってきます(その昔月の友(月賦(ローン)の意味)という羽毛布団屋があったくらいです)中にはどんな人でも通すイメージの「自社ローン」を持っている会社もありますが、そんな企業は当然大手であり、大手になればなるほど危ない橋(回収の見込みが薄い)というのは渡らないもので、どちらにしても、

【個信(個人信用情報)が汚れています】

的な発言は、悪徳企業の熱をロキソニンくらい一気に冷ますのです。

 

僕は基本、これまで自宅や携帯に掛かって来た営業電話にはすぐに

「あ、僕「ブラック」です」

と言ってきました。どのみち「結構です」と言うにしても、最初の前フリや説明を聞き終える時間さえ勿体ないじゃないですか?(笑)

営業だと認識したらすぐに、相手の言葉を遮るようにそう言ってあげれば、向こうも買わない人に、無駄な時間を費やさなくて済みますからね。大抵は

 

「ああ・・・わ・・・かりましたぁ!失礼しましたぁ・・・」

 

と気まずそうに電話を切って下さいます。

更にそのオペレーターは、電話を切った後、テレアポリスト(営業会社用に販売されております)の僕の名前の横に「黒」とか「バツ」とか書いてくれますから、以降、情報を共有してくれれば、もうその会社、および系列からの電話は減る確率が高まるわけです。一石二鳥ですね(次かけてきたら怒るよ、とかもメモされるのでOK)

 

ちなみに、テレアポリストは高額だし、何より、電話営業をメインにする企業のライフラインです。情報が相当に古くなっても、当然ある程度長期で保管されますから、とても厄介。テレフォンアポインターの新人が入ってくるたびに、

「掘り起こせ」

と先輩達は古いリストに【修業的に】電話をさせるので、やる気マンマンの若者から何回も電話がかかる家や携帯は、リスト入りしてるんでしょね(どこから漏れるのかは分かりませんが)

 

訪販業界へ飛び込んだ理由

僕が布団屋に入社した平成初期においては、前述の通りもうお客さんの警戒心や嫌悪感というガードは非常に堅固でした。

 

消費者センターは誰もが知る「メジャーな救い」となってましたし、それこそ嫌がる人への押し売りなどは一発レッドカード。

 

だいたい、おじいちゃんやおばあちゃんまでもが「クーリングオフ」を熟知する時代、何でそんなイメージの悪い業界に旅寅青年は飛び込んだのでしょう??

 

 

 

失恋です(涙)。

 

 

 

僕が羽毛布団の訪販会社である「クリエイト寝装」(仮名)に入社した理由は、失恋して情緒が安定しなかったため、環境を変えたかったのです。

 

高校を卒業と同時にそこに入社して、あっという間に係長に出世し、100万円を超える月収を手にしていた親友の薦めもありました。

このブログの以前からの読者さんなら覚えているかもしれませんが、その親友とは、あの、以前当ブログの青春3部作に出てきた【K】です。

 

anchan0412.hatenablog.com

 

さすがのド根性と比類ない笑いのセンスでサクセスしたKは、当時、ことあるごとに僕を勧誘しておりました。

 

「旅寅よ、うちの会社来いよ!お前なら絶対稼げるから!!」

「うん・・・。別に金はそこまでいらん・・・」

「はぁ・・・。お前あの子と別れてから廃人やな(笑)うちの会社来たらな、あまりの過酷さに失恋の辛さなんか吹っ飛ぶわい!」

「・・・ほんまか?」

「ほんまや!それに入社と同時にワンルーム入寮や。前、独り暮らししたいって言うてたやんか??」

「・・・うん・・・行くわ。行く。もうどうでもええわ・・・」

「ヨシっ!決まりや!!じゃあ部長に言うとくから!!」

  

19歳の旅寅の希望

  • 独り暮らしをすること
  • 早く時間が流れてこの失恋の痛手を思い出に変えること

 

(過酷な環境に飛び込めば、きっとアッという間に時が過ぎる)

 

その読みは間違ってはいませんでした。

ただ誤算だったのは、予想よりも【かなり】過酷だったということです(汗)

 

恐るべき男が率いる恐るべき大阪1課

入社当日、初出社した僕が目にしたのは、ドン引きするような光景でした。

まずは駐車場。リンカーン、ベンツ、キャデラック、BMWなど、外車多数。

(なんやここは??ヤ〇ザの組事務所か??)

そして社内に1歩足を踏み入れた瞬間、見知らぬ若い男に腕を掴まれたのです。

 

「すいませーーーーん!!こんにちわぁ!!また来てますクリエイトですけど、奥さん、もう出してもうてますかぁ??」

 

(なっ・・・なんやコイツは!?その劇団員みたいな表情と動きは一体!??)

 

そこへ飛ぶ、Kの一言。

 

「おい杉内!ソイツは今日入社の新人や。まだロープレは無理や。他の奴捕まえろ。旅寅、そっちは2課や、お前は1課、こっち来い」

 

オフィスの中ではところ狭しと、【営業】と【客】に別れた2人組が「疑似営業」をしていました。つまり今日の営業活動の予行練習です。

これを営業用語で「ロールプレイング」と言いまして、営業職に就いた経験のある方なら誰もが知っているメジャーな用語です。略して【ロープレ】。

(1人で壁に向かってロープレをする「壁ロープレ」などもあります)

 

人数はざっと40人以上はいるでしょうか?こんな朝も早うから、よくもまぁそんなテンションで声を張れるもんです。うるさくてたまらん(笑)

 

(どいつもこいつも皆クセのありそうな奴ばかりやけど・・・)

 

そんな濃いメンツ達の中で、誰よりも僕を圧倒したのは、親友であるKに他なりませんでした。堂々たる態度、緊張感あるたたずまい・・・。

彼は入社僅か1年、若干19歳の身でありながら、すでにこの40人以上の男達から畏敬の念を抱かれる、カリスマ的営業になっていたのです。

部下は全員年上で、上は40歳の男までが、20歳も年下のKの前で直立不動、絶対服従の、敬語縛り状態です。

 

(コイツ、学生時代から凄い男やと薄々は感じてたけど・・・ほんまに凄いな・・・)

 

後から聞いた話ですが、Kは入社直後から新人離れした営業成績を叩き出し(営業以外での大立ち回りもあったみたいですが(笑))あっというまに全員から一目置かれる存在になったのだそうです。ちなみに、当時のクリエイト寝装の階級図は下記です。

 

 

平社員(400万円×3ヶ月 OR 500万円×2ヶ月の営業売上でリーダーに昇格)

 ↓

リーダー(車輌管理なし)

 ↓

リーダー兼車輌長(ペア車輌管理)

 ↓

係長(トリオ車輌管理)

 ↓

課長(トリオ車輌管理 兼 課の管理)

 ↓

部長(課全車全員の統括)

 ※以降は創業メンバー。役員クラス。

 

 

この上記車輌というのは「布団を後部に詰め込んだワンボックスの営業車」のことです。訪問販売の布団屋にとって、自分の車輌を持つことは1番身近な夢。車輌長になるということは、街中を駆けずり回って布団を見てくれる家を探す「アポマン」からの卒業を意味します。つまり、現場を設定し、2人、ないし3人の部下を各地に投下し、その部下がアポを取れば商談(クロージング)に入るという役目。

 

そこまで登れる人間は殆どおりません。

というより、入社半年後の離職率が7割くらいはあるだろうという

純然たる「ブラック企業」

です。出世もなにも、まずは続けることが困難なのです。

 

 (どうや旅寅??俺、偉そうやろ?(^_-)-☆)

 

コソコソ声耳打ちしてくるK。

友達にいい所を見せれて嬉しいのでしょうか、満面の笑みです(笑)

ただ、笑っていられたのはそこまででした。

 

(旅寅、もうじきT部長が来るから、ちゃんと目見て話せよ。怪物みたいなオッサンや。メチャメチャ怖いから、怒らせるな)

 

そしてしばらくのち・・・バンッと勢い良く入り口が開き、その男は現れました。

 

一斗缶のように角ばったデカい顔の輪郭。

まるでサメが肉に喰らいつく瞬間のような鋭い目。

マーク・ハントのように太い首と胴体。

サイのように太く、屈強そうな脚。

 

そして・・・。

 

「おうっ、お前がKの友達か?Tや、これから頑張ってくれな!!」

 

声が・・・バリトンのように野太い!腹に響きます!!

握手をした瞬間、僕の手はへしゃげそうになりました(汗)

分厚い手から繰り出される強烈な握力・・・そして何より・・・。

目力が・・・怖い(笑)

 

(この人は凄い人だっ!)

 

一流の人間にはオーラがあると言いますが、そのT部長がまとう強烈な【才気】は一目瞭然でした。まるで安岡力也のような規格外のイカツさもさることながら、それだけではない圧倒的な【能力】や【インテリジェンス】が、迫力の中にも感じられます。僕のような凡人は、恐らくは一生まとい得ないような濃密な空気。

 

「おはよーございます!!」

 

K含め、一斉に40人がT部長に深々と頭を垂れます。

 

彼こそは丸〇真綿時代、主流だった【綿布団の下取り交換トーク】に代わる【対羽毛布団トーク】を編み出し、爆発的な売り上げをあげ、全国の支店や営業所にその名を轟かせた伝説の営業マンでした。

いや、それどころか彼の編み出したそのトークは以降、多くの布団屋のスタンダード・トークになったのです。

「HUNTER×HUNTER」でいうところの【行った仕事がそのままマニュアルになった】という「ジン・フリークス」のような存在。

 

当時、全国5支店、150人の営業マンを抱えていたクリエイト寝装のトップ部署「大阪1課」を率いるT部長とは(ちなみに社長に丸〇から引き抜かれたそうです)そんな凄い男でした。

さて、ところでそんなT部長の凄さや厳しさ、布団屋の詳細はまた次回にて書くとして・・・。

次はお客さん側のことを書いてみましょう。

 

昼下がりの人妻達

1組55万6千円もする羽毛布団を僅か2時間足らずの商談でローンで購入してしまう奥さんって、外で働いている旦那さんからすれば考えられないですよね?ところがこれは別に一部の非常識な女性のすることというわけではどうもないらしくて、女性というのは男性に比べて「衝動買い」をしやすい傾向があるんだそうです。

つまり一時の気持ちの昂りで、高額でも気に入ったものを買う傾向が強いと。キップがいいというか、腹が座っているんでしょうね(清水の舞台から飛び降りるのは、実は大半が女性なのかもしれません(笑))

 

ただ、買わない人というのはもう絶対買いません。買わないどころか話を訊いてくれる隙さえ与えてくれません。布団屋のアポマンはワンタイム30分~1時間のアポ取り中、ひたすら街中を歩きまわり、それを1日中朝から晩まで繰り返して探すのです(歩いてない時は移動中かごはんかトイレです)

 

話を訊いてくれる奥さん、布団を室内で広げさせてくれる奥さんを。

 

「せんだみつお」という芸能人がいますが、あれは恐らく営業業界の

「1000に3つ」(センミツ)

から来ているのでしょう。つまり1000軒ドアを叩き、インターホンを鳴らしても、話を訊いてくれるのは3軒くらいですよ、ということ。

ちなみに折り込み広告などはもう、何万枚刷って反響がゼロの場合も多いです。

先述した通り、飛び込みの新規開拓営業はもはや、至難といってもいいのです。

 

そんな困難な状況の中、布団屋を家に招き入れ、布団を広げさせてくれ、しかも高額な布団を買って下さる女性の中には、様々におおらかな方が存在します。

 

見聞・体験した色々なタイプのお客様達

①バスタオル1枚で玄関先に出てくる奥様

②夏場、明らかノーブラの奥様(ポッチが浮き出てたりしゃがんだら丸見えです)

③胸を触らせてくれる奥様

④玄関先で「お口の恋人」

⑤営業マンと当日、もしくは後日に「そうなってしまう」奥様

⑥商談中、前日TELアポで約束を入れていたのか、他社の営業が現れ、「あ、ちょっとコレ終わるまで待ってて」と訪販のハシゴをする奥様

⑦「これいいわね~?買うわ!!」とどんどん商談を進ませ、家中の古い布団を下取りとして出し、クレジット契約書にサインをする奥様。あまりのトントン拍子に営業が「奥様、念のためにお聞き致しますが、ローン等で問題はないですよね?」と尋ねると「ないない、綺麗なもんよ」と即答する彼女。帰社後、出た審査結果は「完全なるブラック」であり、翌日、再びお布団の返却と商品の引き上げに行くことになった。

⑧屋根にソーラーが2基付き、床下は防蟻工事がなされ、壁にはサイディングが施され、ベランダにはバルコニーが設置され、お布団は丸〇で、子供の教材は中〇出版だった家の奥様。うちのお布団も熱烈に欲しがったが、もちろんブラックだった。

 

 

 

ところで、訪問販売の商材を購入してしまう奥様というのは、8割が

「ご主人に内緒」

です。多少布団が良さげなものに変わったとて、カタログで買ったとか、今日安売りで5000円だった、といえば、男の人はまず気付きません。

まさかその布団が5年ローンで買われたとは夢にも思わないはず。

そういう意味では財布の固い奥様って「小遣いをなかなかくれない」という難点はあれど、留守を守ってもらうという意味では素晴らしいですよね。

 

それでは以降、濃ゆ~い続編に続きます。

(更新を楽しみにして下さっている一部の奇特で優しい皆様、旅寅は家族旅行で明日は淡路島です。次回更新は27日夜になりま~す)

 

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